多くの歯科技工士が夢見る独立開業

将来、自分の歯科技工所を持ちたいと考えている歯科技工士もいます。歯科技工所は全国に約1万8000あり、その代表の多くは歯科技工士です。

以前は20代で独立開業する人もいましたが、最近は30代後半、40代ぐらいでないと経営者にはなれないようです。というのも、開業資金が機械類だけで1000万近くかかりますし、ここ5年ぐらいでしか技工所の数が3000近く増えているのです。

こくした厳しい状況での経営は大変ですが、やりがいがあるのも事実です。経営者には、卓越した技術に加え経営能力も必要です。営業や売り上げ管理、従業員の給料管理、経営の知識も必要となってきます。

しかし、一番肝心なのは、やはり歯科医師や患者さんを満足させる補綴物を製作することです。競争力のある独自の専門分野を確立できる人は独立に向いているでしょう。

それによって売り上げが上がれば、最新機器を導入するなどして、新しい技術を提供できますし、これによりさらにスタッフたちが成長するなど、経営者として得られる喜びはたくさんあります。