養成学校への入学

歯科技工士の資格を取るには、専門の養成学校で学び、技工に関する知識と技術を身につける必要があります。養成校は全国に66校(2008年3月現在)あり、文部科学省の指定である、国公立・私立の大学付属の専門学校、短大、聴覚に障害のある人が歯科技工を学ぶ聾学校(3年制)と、国政労働省指定の専門学校があります。

修行年数は昼間部が2年制、夜間部は3年制となっていますが、将来、昼間部を3年制にする動きもあります。養成学校の受験資格は、高校を卒業していること、または学校教育法の規定により高校を卒業した人と同等以上の学力があると認められた場合です。

入学試験の科目はさまざまで、国語・英語、あるいは国語・作文・適正試験などを課す学校もあれば、学科のほかに工作などの実技が出題されることもあります。

募集人数も100人を超えるものから20人を割る規模まで、いろいろとあります。最も多いのは、20〜40人程度を募集している養成校でしょう。

入学時期、倍率、入学金などを含めた学費も、各校によって大きく異なりますので、歯科技工士の志望を決めたなるべく早い段階で、パンプレットを取り寄せたり、オープンキャンパスや学校説明会などに出かけてみてはいいかがでしょうか?

なお、養成校の設立母体は、社団法人、学校法人、地方自治体、国などさまざまですが、カリキュラムは法律で定められているので、どの養成校に通っても国家試験を受けるうえで不利になることはありません。