アタッチメント

凹型と凸型の連結部によって合体する維持装置ですが、一方が歯に固定され、他方が義歯に固定され、この両者の結合によって義歯が口の中で固定、保持されます。

このアタッチメントの凹凸連結部には動かないものと関節的な働きをして動くものがあり、また歯冠アタッチメントと歯根アタッチメントがあり、機能的には緩圧性と非緩圧性などに分類されます。

アンダーカット

立方体の箱を断面時にした時、底辺に対して垂直、またはそれより角度が大きいとき、その断面にピッタリあった固体を抜いたり入れたりすることができますが、もし角度が90度より小さいと底辺の距離が入り口より大きくて、出し入れが可能になります。この直角より小さい部分をアンダーカットといいます。

維持装置

口腔内や義歯などの動揺や離脱を防止し、食物を食べたり話をしたりしたときに、しっかりとその位置に持ちこたえて安定をさせるもので、義歯の一部ということができます。

この維持装置は異なる材質の機械的な結合をさせるときや矯正装置などにも使われますが、いわゆる維持安定のものにつかわれるものです。

印象

石膏などによる歯形の模型を制作するために口腔内などで採られる陰型で、この印象に使われる材料を印象材といい、寒天やシリコンゴムなどの材料を加工したものが用いられて、原型を採ります。

印象トレー

歯形や口腔内全体を型採る時、柔らかな印象材を盛り上げる受け皿で、ここの歯に用いられるものを個歯トレー、歯列、顎全体のものを個人トレーといい、既製のものとオーダーメイドのものがあります。

こうしたトレーによって印象材の厚みや顎の運動の中の印象など、個々の患者の歯や口腔内を精密に正確に印象します。

インプラント

上下の顎の骨(歯槽骨)の内、またはその骨上、骨膜下にチタンなどの金属やセラミックの軸などを埋め込み、それを土台として天然歯と同じほどかみ合わせられるように、ブリッジや義歯を支える人工歯根のことです。

インレー

歯の一部が虫歯になったときに、その欠けて歯質がない部分に金属などを入れて代用とする小さな詰め物のことで、歯冠修復の一種でインレー修復といい、メタルインレー、レジンインレーなどがあります。