暫間義歯

最終的な入れ歯ができるまでの期間、食べること、容貌、咬み合わせを保持するために入れる義歯。この義歯は新しい入れ歯を置き換えるときの試験的な役割をも果たし、患者の要望や受け入れ訓練など、一時的に使用する入れ歯のことです。

シェードテイキング

前歯など人に見える歯の部分が金属であるとなんとなく見苦しく、その上自然感を失いますから、クラウンなどのかぶせ物をするときは患者に合致した色調の材料で複合体にするために、既製の色調見本をもとに隣の歯などを参考にスケッチしながら、形態を含めた色調を決めていきます。

歯科用金属

歯科に使用される金属には、義歯に使用されるものと器材とがありますが、義歯材料に用いられる金属は腐食防止や丈夫さの点から合金がほとんどです。代表的なものは白金加金、金合金、コバルトクローム合金、ニッケルクローム合金などが使用されます。最近では新素材として純チタンやチタン合金が歯科で応用されています。

歯冠修復技工学

歯の全部分を被覆するためのクラウン(歯冠補綴)、1歯または数歯が欠損しているときに人口歯連結したブリッジ(架工義歯)や歯の一部を修復するインレーなど、歯冠部を回復するための歯冠修復物および架工義歯の製作に関する知識および技術に関する学問です。

歯式

それぞれの歯は、顔の正中を基準に左右と上下の4つに分けられ、それぞれの歯群は前歯部と臼歯部があります。これを正中を基準に中切歯から1番、2番と8番までの番号をつけて記録したり、呼んだりしています。乳歯にはa〜eと英字が用いられますが、この歯式にはいくつかの種類があり、国によっても異なります。

歯列

人の歯は、乳歯で上顎と下顎各10本と20本、永久歯で上下各顎16本ずつの32本です。上顎または下顎の全体の歯並びを歯列といい、それぞれの目的表現に合わせて上顎歯列、下顎歯列、乳歯列、混合歯列と呼ばれています。

スピーチエイド

眼などで上顎の骨がなくなり、鼻腔などとつながってしまった場合、空気が鼻から漏れて発音ができません。このような部分を、義歯のように歯に維持力を求めながら床の部分(口蓋床)で蓋をして発音機能を回復する装置のことです。

前装鋳造冠

外観に触れる唇や頬に接する面に対して、天然歯と同じような自然感を見せるために歯冠材料で部分的に置き換えることを前装といい、土台のかぶせる冠を鋳造で作られた鋳造冠を前装したもので、全部鋳造冠の1つです。

全部鋳造冠

一般に金歯や銀歯と呼ばれているもので、歯の形態全面を金属でかぶせるもので、かぶせる部分をワックスで形を彫刻(ワックスパターン)し、埋没材に生めて金属を置き換える鋳造の技術(歯科精密鋳造)によってつくられます。